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まず森を見て、それから木を見る
貸借対照表をそのまま眺めても、勘定科目が羅列されてなかなか読みとりづらいものです。
グループごとの合計で表示すれば、全体がつかみ易くなります。
気になるグループは、さらに勘定科目ごとの内訳をみます。
まず森を見て、それから木を見るようなものです。
グループ分けは...
資産の部を「流動資産合計」「固定資産合計」と「繰延資産合計」に分けて確認します。
さらに、流動資産を「現金預金合計」「売上債権計」と「その他」に分けます。これらは、経営分析を行う上で重要な項目だからです。
負債の部は「負債の部合計」と「資本の部合計」に分けます。さらに、負債の部を「流動負債合計」と「固定負債合計」に分けます。
また、注意すべき勘定科目は単独で表示するのがよいでしょう。
FX2の画面では、(資産の部)
FX2の画面では、(負債の部)

さらに、比較してみましょう
勘定科目の羅列と違ってずいぶん分かり易く見えませんか?
さらに、前年の同月と比較してどうなっているのか?
前期末と比較してどのようになっているのか?
第1回目にも書いていますが、一定時点の財政状態を表す貸借対照表ですから、当期分だけ眺めずに、比較してみればよくわかります。
それでは、貸借対照表の数値からどのような経営分析をするのか?
経営分析にはたくさんの分析項目と分析値の計算方法があります。
しかし、分析することが目的ではないので、重要な分析項目をしっかりおさえておけばいいと思います
この分析値に注意!
「当座比率」「流動比率」「固定長期適合率」「自己資本比率」に注意しましょう。これらは、安全性の分析で古くから行われています。
「当座比率」とは、現金預金および短期間に資金化できる債権で、流動負債の支払に備えるための支払準備率を判断します。
ポイントは、長期借入金等に対する拘束性預金がある場合は、これを除外して判断しましょう。
「流動比率」とは、短期的な支払能力を表す基本比率です。
ポイントは、この比率は高いことが望ましいが、流動資産の中には必ずしもすぐに資金化できないものも含まれているので「当座比率」と合わせて判断しましょう。
「固定長期適合率」とは、固定資産の保有状況及び新規設備投資計画の妥当性を判断する比率です。
ポイントは、この比率は100%以下であることが望ましい。
「自己資本比率」とは、資本構造の健全性を表す重要な比率です。資本調達の健全性を示します。理想的には、50%を超えることですが、同業種の優良企業等を参考にしましょう。

FX2の画面では、(経営分析値)

良くなったのか、悪くなったのか?
現時点の分析値を見て、いい悪いを判断してもあまり意味がありません。比較して、良くなっているのか、悪くなっているのかを判断してください。比較対照は、前年同月、前期末、同業の優良企業などがあげられます。悪くなっていれば、
その原因は何か?
打つべき対策は何か?
よし、この方針でいくぞ!
というように、経営分析を必ず経営に活かしてください。
くれぐれも、分析結果に一喜一憂して終わり。にならないように。
この機会にぜひ自社の貸借対照表から分析してください。
その3へ
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